冷えを改善するには“頭寒足熱”
誰でも、足もとは、体の中で最も体温が低いため、「冷たい」と感じることは、正常な感覚です。
この感覚に従い、“足もとを温める”ことが最も良い方法です。
これによって、足もとなどが温かくなりますので、血液は下半身の方にも流れるようになります。
これと同時に、体温の高い上半身を出来るだけ涼しくすることで、大量に流れている血液を下半身の方にも流れていくようにしていきます。
この方法が“頭寒足熱”です。
そして、いつもこの“頭寒足熱”の状態で過ごすことが最も大切なことです。
これが「冷えとり健康法」です。
東洋医学から見た“頭寒足熱”
東洋医学では、“血液の流れ”は、“気の流れ”と関係していると捉えて、“気血をめぐらす”と言っています。
“気”とは、生命のエネルギーと考えられています。
頭の方を涼しくする(冷やす)と、熱い気は、下に降りる性質があり、温かいところが好きなので、 温かい足もとの方に流れていきます。
足もとを温かくすると、冷たい“気”は、上へ上がる性質があり、また、冷たいところが好きなので、涼しくなっている頭の方に流れていきます。
こうして、熱い“気”と冷たい“気”は、くるくると体の周りをまわり始めます。
この“気”が、滞りなく流れ続くことで、生命を支えるエネルギーがどんどん作られていきます。
このような状態を続けることで、私たちが生きていく上で必要な様々な力が生まれてきます。
例えば、
・危険を察知する力(自己防衛本能)
・病気を治す力(自然治癒力)
・病気に罹らないようにする力(免疫力)などなど
※人が自然の中で生きていた頃に備わっていた色々な生きるための力は、“気”によって助けられていたと考えられます。
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